これだけ押さえればOK。間接照明テクニック10選

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まとめ

基本的な間接照明のテクニックを身につけるだけで、あなたも今日からインテリア上級者の仲間入りです。

インテリアコーディネートというと、おしゃれな家具や家電を買い揃え、カッコよくレイアウトすることばかりに目が言ってしまいがちですよね。

インテリアコーディネーターの仕事をしていたときも、あまりにも「照明」を意識する人が少ないことに驚いた経験は、一度や二度ではありませんでした。

まあ、大抵のお部屋には、もともと空間全体を漏れなく照らしてくれる天井照明があらかじめ付いているので、あらためて照明の必要性を意識できないのもわかります。

↑こんな感じの。

しかし、こういったいわゆる「全体照明」を「間接照明」に変えるだけで、家具などを買い換えるよりもぐっとコスパ良く、部屋の雰囲気をガラリと変えることができるのをご存知でしたか?

今回は、そんな間接照明のテクニックをまとめてみました。

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間接照明とは?どんな効果があるの?

間接照明(indirect lighting)とは、光がほしい場所にそのまま直接光源を向けるのではなく、一旦壁や天井などに反射させることで、文字通り「間接的」に光を当てる方法です。

一般的な全体照明が部屋を均一に(平坦に)照らすのに比べ、間接照明は陰影をつくり出すことで空間全体を立体的に浮かび上がらせるため、部屋が広く見えるメリットがあります。

また、反射した光は柔らかく拡散し、反射元の色や凹凸などが光に反映されるので、複雑な模様や美しいシルエットを生み出し、部屋をまるで映画やドラマのような雰囲気の空間に変化させることが可能です。

光源が視線に入らないので、目に優しいといった効果もあり、まさにいいことずくめです。

テクニック1:小型の照明を複数用意する

間接照明の基本は、部屋の様々な場所に小さな照明器具を複数レイアウトすること。これに尽きます。

部屋の広さや形、使う目的などに合わせて最適な照明器具を選び、魅せ方を工夫し、配置することで、同じ部屋でも様々な変化を作り出すことができます。

備え付けの天井照明は、本当に必要なとき以外は一切使わないのがルール。ダウンライトが複数設置されているお部屋なら、あえて電球をいくつか取り外して間接照明として活用するのもテクニックの一つです。

小型照明なら、価格も手頃なので、家具や家電よりも複数そろえやすく、頻繁に模様替えが楽しめるのもメリットです。

光の当て方にそれほどこだわらなくても、おしゃれな照明をお部屋に複数レイアウトするだけで、ぐっと雰囲気が出るのでぜひともお試しあれ。

テクニック2:デッドスペースにフロアスタンドを立てる

照明というと、なるべく光を遮らない場所に設置するものと考えてしまいがちですが、間接照明はあえて「隠す」のがテクニックです。

最もおすすめなのが部屋の隅。普段デットスペースになっているところに照明を設置し、光を当てることで、部屋に奥行きをつくり出すことができます。

ほかにも、観葉植物や家具の裏側なども、対象物のシルエットを浮かび上がらせ、特別感を演出できます。脚が高い家具なら、その下に小型照明やテープ型照明を仕込むのもいいですね。

テクニック3:壁を照らす

隅に置いたフロアスタンドは、こちら(部屋の内側)に向けず、壁の方に光源を向けましょう。

壁紙の色や細かな凹凸などが美しい印影を生み出し、空間に広がりを生み出してくれます。

また、写真やアートなどを飾ってそこに光を当てると、まるで美術館のような洗練された空間が作り出せます。

クリップ式のスポットライトなどを本棚などに取り付けるのもおすすめ。壁に照明器具を取り付ける工事が必要ないので、賃貸住まいの方でも実践できます。

テクニック4:天井を照らす

備え付けの天井照明を、ペンダントライトなどに変えることで、光を上に向けるのも王道テクニックの一つです。

天井に反射した光は空間全体に柔らかく降り注ぎ、部屋の形や周囲の家具などの陰影を浮かび上がらせてくれます。

DIYが得意な方は、複数のスポットライトが取り付けられる照明レールを使うのもおすすめ。取付金具が対応していれば、ソケットを付け替えるだけで設置できるので、気になる方はお部屋の天井照明を一度確認してみましょう。

テクニック5:リビングの間接照明はソファまわりに注目する

リビング照明の基本は、もっとも多い時間を過ごすソファまわりを中心に考えるのが鉄則です。

前述した「隠す」照明テクニックのほか、ソファ脇にフロアスタンドやテーブルランプなどを置いて、読書灯代わりに使うといった方法もあります。

よくインテリア雑誌やマンションのモデルルームで見かけるのが、下のフロアライト。これは「アルコランプ(Arco Lamp)」というモダンデザインの名作照明です。

最近ではジェネリック(リプロダクト品)のものが、比較的安く手に入るようになりましたね。

また、リビングの照明は一般的な蛍光灯ではなく、白熱灯などの「赤い(オレンジ色の)光」にするのがおすすめ。青白い光は覚醒効果があるため、睡眠前の夜の時間にはふさわしくないのがその理由です。

最近は、調光機能付きの照明やアプリで色を変えられるLED電球などもあるので、時間に合わせて照明を変化させるのもいいかもしれませんね。

テクニック6:ダイニングは食事を美味しくする「赤い照明」を

ダイニング照明は、テーブルの中央上にペンダントライトを吊るすのが基本です。

広いダイニングテーブルなら複数のペンダントライトが必要かもしれませんが、一般的な4〜6人掛けのテーブルなら一つで充分。あとはキャンドルライト(orキャンドル風LED照明)などをテーブルに置いて光を補うといいでしょう。

こちらもリビング同様、「赤い(オレンジ色の)光」がおすすめ。こういった色の光は料理を美味しく魅せる効果があり、食卓をぐっと盛り上げてくれます。

テクニック7:寝室(ベッドルーム)の照明は「量」と「色」がポイント

寝室もリビングと同じように、備え付けの天井照明を使わずにベッドサイドなどに「赤い(オレンジ色の)光」の間接照明を置くのが基本。

スマホのブルーライトも眠りを浅くしてしまうので、寝室に入ったらなるべくスマホの電源を入れず、間接照明を読書灯代わりに本を読む程度に留めましょう。

また、光の「色」だけでなく「量」にもこだわりを。たとえ赤い光であっても、リビングと同程度の光量では、睡眠前の目に刺激が強すぎます。

調光機能付きの光目覚まし時計なら、間接照明を兼ねることができるので特におすすめです。

テクニック8:和室の間接照明は「素材」を楽しむ

最近は、和室のないお家も増えてきましたが、日本人が落ち着くのはやっぱり和の空間ではないでしょうか。

畳にゴロゴロと転がりつつ、低い位置に置かれた照明が空間全体を淡く照らす・・・。その印影を見上げて楽しめるのは、和室ならではの醍醐味です。歴史を振り返れば、そもそも和室こそ間接照明が当たり前だったはずですからね。

そんな和室の間接照明で注目するのは、照明器具の「素材」。一般的な金属やプラスチックの照明とは一線を画す、和デザイン独特の和紙や木、竹などの素材を使った照明を楽しみながら、思う存分リラックス空間を演出してみましょう。

テクニック9:玄関には「人感センサー」付きの間接照明を置く

意外と間接照明に向いている玄関まわり。家を訪れた人の第一印象を左右する玄関は、のっぺりと空間全体を照らすよりも、陰影がはっきりしている間接照明のほうがワクワク感を演出できます。

上り框にテープ型照明などを仕込むのもいいですし、少し物足りないくらいの小さな照明をさりげなく隅に置くのも良さそうです。

人感センサー付きの照明なら、いちいちスイッチをON/OFFする手間が省けるので特におすすめ。家に帰ってきたとき自動で灯る明かりは、まるでお家が「おかえりなさい」と言ってくれているかのような気持ちにさせてくれます。

テクニック10:一人暮らし(ワンルーム)の省スペース間接照明術

部屋が狭くて、照明器具をいくつも置くスペースがない・・・という方は、天井照明の項で紹介した、備え付けのシーリングライトを雰囲気のあるペンダントライトに変えるテクニックがおすすめです。

ペンダントライトの中には、シェードによって照明自体が間接照明の効果を作り出しているものなどもあり、こういったものに取り替えるだけで、部屋の雰囲気を手軽に変えることができます。

まずは天井照明だけを取り替えて、部屋の広さを考えながらお気に入りの小型照明などを少しずつ足していく。そうしたほうが失敗も少ないですし、長く部屋づくりを楽しめそうですね。

よくある疑問:電気代はかからないの?

間接照明は、複数の照明器具を配置するので、電気代がかかってしまうのでは・・・と不安に思う方も多いようです。

しかし、必要なときに必要な場所(の周囲)だけにピンポイントで光を当てる間接照明は、ムダな電気代がかからないため、逆に節電効果すら期待できます。

また、備え付けの天井照明は電球や蛍光灯をLEDに切り替えることができないケースも多いのですが、間接照明ならLEDタイプのものも多いため、省エネ効果を存分に発揮させることが可能です。

人が普段生活する中で必要な光は、意外と少ないもの。間接照明を実践してみると、これまでとの違いにびっくりしますよ?

まとめ:お部屋改造計画は、間接照明から。

季節の変わり目や、ライフスタイルの変化などに合わせて、お部屋の模様替えをしたくなる方は多いはず。

しかし、そのたびに家具や家電を買い換えるわけにもいきませんし、大きな家具はそもそも移動すら困難なのが現実です。

そういったとき、置いてある家具はそのままでも照明を変えるだけで、お部屋の雰囲気も住み手の気分も、驚くほどガラリと変化させることができます。

今回紹介した10のテクニックを実践すれば、退屈なお部屋も劇的な空間に早変わりするに違いありません。

ドラマチックなお部屋で、ワクワクと刺激あふれる生活を。

まずはお気に入りの照明をひとつ見つけて、お部屋に置くことからはじめてみましょう。

参考リンク:デザイン照明 – インテリアハック

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