怪しくありませんよ?
最近「マインドフルネス」という言葉を耳にすることが増えてきました。
海外の大手IT企業などがこぞって取り入れているというマインドフルネス。あのGoogleにいたっては「Search Inside Yourself」なんて専門プログラムまで立ち上げたんだとか。
そこで今回は、この不思議ワードを部屋づくりに結びつけてみました。
「マインドフルネスってなんぞや?」という方も、そうでない方も、ぜひぜひお楽しみください。
マインドフルネスとは?
「瞑想」と聞くと、なんだかスピリチュアルなイメージを持ってしまい、なんとなく敬遠してしまう人も多いのでは?
しかし、最新の脳科学やテクノロジーの発達による計測機器の進化で、瞑想の効果が科学的に実証されはじめてきました。瞑想は脳疲労を回復させ流他、様々な健康的なメリットがあることが明らかになっています。
その瞑想を活用した現代の休息法であるマインドフルネス。ポイントは「いまこの時だけを意識する」ということです。
過去の後悔も、未来への不安も、一旦すべて捨て置いて「いま」だけに意識を向ける。心を観察し、あらゆる雑念や思い込み、他人からの評価などの価値判断にとらわれた状態に正しく気づく。これがマインドフルネスです(なんだか怪し言い回しになってしまいましたが)。
マインドフルネスの方法
1.椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばす
2.目を閉じ、深呼吸する(呼吸だけに意識を向ける)
3.落ち着いてきたら、体全体の感覚にも意識を向ける
これだけです。
10〜20分くらい行うのが一般的のようですが、5分でもOKです(僕はポモドーロ・テクニックの休憩タイミングでたまに行っています)。
インテリアコーディネート・アドバイス
僕がオススメするのは、マインドフルネス専用の椅子を用意するというやり方です。
その椅子に座ればすぅっと背筋が伸び、自然と深呼吸をしてしまう。そんな風にマインドフルネスを習慣化するための専用アイテム。背もたれのないシンプルなスツールで十分です。というか、スツールがベストです。
浅く腰掛けて背筋を伸ばすのに、背もたれのないスツールはピッタリ。背もたれがあるとついつい背中が曲がってしまいがちですから。
コンパクトで場所も取らず、お値段も通常の椅子に比べればはるかにリーズナブル。スツールならお部屋にもう一つ置いても大丈夫そうですね。
マインドフルネスは、デスクの椅子に座ったままでも行えますが、凝り固まった体をほぐし、気持ちを切り替えるためにも、一旦椅子から立ち上がり、作業部屋から出るようにしましょう。
前回ご紹介した「脳の寝室」などが用意できれば、そこにスツールを置いて行うのもいいですね。
パソコン作業で目が疲れている人は、目元を温めるのもおすすめです。ゆっくりじんわりと温まっていく目元を感じることは、マインドフルネスの理論にもぴったりです。
一点だけ、ご注意を。
マインドフルネスは確かに脳を回復させてくれますが、その効果はあくまで限定的なもの。個人個人によってもその度合いは異なります。頼り過ぎは危険です。
また、雑念や様々な外部刺激も、悪いことばかりではありません。日常のスパイスは生活を楽しいものに変え、色々な情報で脳を刺激することはクリエイティビティにもつながります。
刺激過多が良くないのと同様、いまこの時しか見えていない毎日ばかりというのも、なんだかおかしいですよね?
緊張と緩和、集中とリラックスを上手に組み合わせて、リズミカルに毎日を過ごしましょう!